武陽佃嶌 ーぶようつくだしまー

現在の中央区佃島あたり。漁で賑わう東京湾と淡雪のような雲を枕に佇む富士を描いています。

江戸時代、家康の渡舟に貢献した大阪・佃村の漁夫たちは、幕府から漁の特権を与えられ

江戸に移住して毎年11月〜3月までの間漁船を繰り出していました。

この時獲れた海産物を煮詰めたものが佃煮と呼ばれ、名産物となっています。

中央より左に位置する緑色の部分は移住の場所である佃島。

手前の泡立つ波に乗る大漁舟と、その向こうに立ち並ぶ漁船、それを見守る富士は当時彼らを優遇していた幕府と重なり、のどかな暮らしを思わせほっとできるワンシーンを描いています。

つねきちも今回は優しいタッチでその雰囲気を醸し出しました。

模写絵師つね吉八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つね吉が描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つね吉流儀」をお楽しみください。

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