模写絵師つねきちについて

つねきち

1990年生まれ 埼玉県出身

知的障害2級(療育手帳B)自閉傾向・多動傾向

小さな頃から道路標識の絵を描いて切り抜き、部屋中に貼り付けて遊んでいた。

描くことが好きなら、と小学4年生の時に母親が絵画教室に通わせるが、中学に上がる時に教室側から「美大を受験する人達の妨げになるから」と断られ、当時は障害者向けの教室もなかった為、絵を習うことを断念した。

小・中・高と特別支援学級で過ごし、18歳で地元にあるB型の作業所に入所。

25歳の時に都内にあるデザイン会社の社長と知り合い、つねきちが描いたアンパンマンを見て「面白い」と思われ、そのまま同社に一般就労することとなる。

社内ではパソコンを使った文字入力をしていたが、試しにイラストを描かせてみたところ、つねきち自身で考えて描く事はできないが、模写に関しては集中力を発揮し、最後まで丁寧に描き上げる事ができた。

そのまま社内にて画材の使い方を学び、水彩絵の具によるマティス作品の模写などを続ける。


2017年〜浮世絵のシリーズ「歌川広重・東海道五十三次」の水彩による模写をスタート。約1年余りで全五十五枚が完成。

2018年〜浮世絵のシリーズ「葛飾北斎・冨嶽三十六景」の水彩による模写をスタート。約1年で前四十六枚が完成。

こういった浮世絵を描きながら、ゴッホ、マティス、シャガールの油彩による模写を同時進行させる。

2019年〜浮世絵のシリーズ「歌川広重・名所江戸百景」の水彩による模写をスタート。2022年1月に「表紙目録」を含む全120枚を完成。

2022年〜浮世絵のシリーズ「木曽街道(海道)六十九次」の水彩による模写をスタート。2024年現在も取組中。

2018年に東京都の障害者雇用関連事業の部署からサポートが入り、半年間のコンサルティングにより、アーティストネームが「模写絵師つねきち」に決まる。

2019年にクラウドファンディングを実施、お茶の水ソラシティにある重要文化財ギャラリー蔵にて初の作品展を開催。

2021年に「オンライン美術館」を開催。

2022年に神奈川県相模原市立・桜台小学校美術館にて作品展を開催。

2023年にアトリエ渋谷にて「描くことは生きること」作品展を開催。

2024年にアトリエ渋谷にて「愛の作品展2024」を開催予定。