御厩河岸ゟ両国橋夕陽見 ーおんまやがしよりりょうごくばしゆうひみー

黄昏時、隅田川の渡し船から見る逆光の富士の山です。

いつもコントラストが鮮やかな北斎ですが、両国橋や遠くの景色も夕陽で風情のある眺めとなっています。

高層ビルもなかったこの時代、富士山が見えるのは特別ではなかった事でしょう。

商売を終えた船客はみな疲れうなだれている様が伺えます。

唯一、船頭だけが1日の締めくくりを思うように富士をじっと見つめています。

どんな人物にも体温を感じさせる、何故か心温まる模写に仕上がっています。

模写絵師つね吉八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つね吉が描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つね吉流儀」をお楽しみください。

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