木曽海道六十九次 木曾街道 板橋之驛(いたばしのえき)
渓斎英泉/木曽海道六十九次
木曾街道 板橋之驛
きそかいどう いたばしのえき
【模写絵師つね吉】2023年ごろ水彩にて模写
「木曽街道六十九次」は1835年〜1837年ごろ 歌川広重と渓斎英泉が連作で描いた浮世絵のシリーズです。 (木曽海道と表記されることもあります) 江戸・日本橋と京都・三条大橋を結ぶ69箇所の宿場 そして出発地点の日本橋 合計70枚で成り立っています。
「名所江戸百景」全120枚を描き終えた、つねきちが 次に挑戦したのがこちらになります。
板橋宿は江戸時代に整備され、六十九次では日本橋の次に到着する宿場でした。
現在の板橋区本町・仲宿・板橋一丁目〜三丁目にあたります。
板橋宿は「江戸四宿」(品川宿、千住宿、内藤新宿、板橋宿)のうちの一つとも呼ばれ
多くの茶屋、酒楼、飯盛旅籠で賑わっていました。
左側に裕福そうな夫婦が連れ立っていて、その右後ろに下男らしき人物が。
それを追いかけて何やら交渉している男性がいます。
話をしている男性の顔が滑稽で、見ていると笑ってしまいそうです。
そのさらに右には籠が。この籠に乗せるお客を男性は勧誘していたのでしょう。
そのさらに横ではふんどし姿の男性が馬の草鞋を取り替えています。
全体を見るとこんな感じ。
右端にある榎の奥に葦簀造りの店があり、中で人が食事をしているようです。
籠の勧誘をされた夫婦のうち、女性の方はちょっと振り返っています。
当時の籠は今なら高級タクシーで料金も張りますが
この先の道のりを思えば女性の心は揺れることでしょう。
人間模様が見えて面白い光景です。
つね吉の描く人々のしぐさに素朴な味わいがあります。
子供の感性といいますか、幼い発想の産物といいますか・・・
無邪気な世界を楽しんでいただけましたでしょうか。
また、この時代には榎が多く植えられて、旅人の目印や休憩場所にされていたようです。
この絵の近辺の榎にまつわるお話もありますよ。
↓↓↓こちらの動画でご覧になることができます。
*つね吉の絵の世界に入るアニメです。よろしければご覧になってみてください。
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