歌う跳ね橋

ファン・ゴッホ

アルルの跳ね橋 (ラングロワ橋)

1888年


つねきち油模写

2018年



かの有名な「ひまわり」と同年に生まれた作品です。

恋人たちを乗せた馬車が

黄色い跳ね橋を渡り街へと向かう光景。


川辺では娘たちが洗濯をしている

のどかな田舎道。


1888年の春にパリからアルルに移り住んだゴッホは

生まれ故郷オランダの雰囲気によく似たこの地で

数多くの絵をのこしています。

正式名「ラングロワ橋」と呼ばれるこの橋は

アルルの中心部から少し離れた場所で

オランダ人の建築家がつくったと言われています。

1930年にコンクリートの橋に生まれ変わり

現存していませんが

別の所に似た形で再現され

ファン・ゴッホ橋と呼ばれているそうです。

日本の浮世絵が好きで

広重のファンでもあったゴッホ。

その構図はシンプルで線の中に配色を施すのが特徴的。

お天気が変わりやすく、曇天や風の日が多かったというこの土地に

ゴッホの黄色や赤や純粋なブルーが引き立ちます。

つねきちも色の組み合わせを楽しみ

水面には不思議な透明感が生まれています。


鈍色の空に映えるオレンジ色の葉は

子供のように純真なゴッホの色彩感覚を見せてくれます。


遠い日にきらめく夢の中の光景のよう。


模写をしていると

当時の画家の気持ちになれるそうです。

つねきちも

ゴッホが見た世界を感じることができたでしょうか。


自然に溶け込み生きていくことの

うつくしさを

伝える器として

つねきちはゴッホの模写も続けます。





模写絵師つね吉八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つね吉が描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つね吉流儀」をお楽しみください。

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