表紙目録 ーひょうしもくろくー

歌川広重名所江戸百景より「表紙目録」

水彩にて 模写絵師つねきち


つねきちが2018年の10月に描いた、この作品。

画像をグレードアップして

再度あげさせて頂きます。

名所江戸百景は歌川広重晩年の作で

今から170年近くも昔に

描かれた浮世絵のシリーズです。

119枚にも及ぶ江戸の風景には

1854年に起きた安政の大地震からの

復興に対する想いが込められています。

「表紙目録」には、その119枚の

目次としての役割がありました。

高級料亭のお品書きのように

絵の題が四季ごとに、まとめられています。

まだ、どことなく、つたない感じが残る

つねきちの筆づかいですが

一文字ずつ、くっきりと柔らかに綴っています。

もちろん、文字の意味はわかっていません。

だからこそ無垢と呼べるのかもしれません。

わからなくても、感じるままに

きっちり最後まで描く。

これも、つねきち流儀なのです。

実際には119枚を仕上げる前に

歌川広重さんは亡くなってしまったので

二代目広重さんという方が

シリーズを最後まで仕上げたそうです。

現代も地球規模での災害は続いています。

つねきちの鮮やかな色合いや

絵から滲み出るエネルギーを感じて頂き

先人等が遺してくれたものを

大切に引き継いでいきたい。

そんな気持ちで描き上げた、スタートの一枚です。



※画像の方を高画質にしている関係で、「模写絵師つねきち」の刻印をさせて

頂いております。

現物にはもちろん、この刻印はありません。

個展の際に、原画の迫力とともにご覧頂けたらと思っております。


模写絵師つねきち八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つねきちが描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つねきち流儀」をお楽しみください。

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