神に捧げる初の写楽

東洲斎写楽 三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛より

水彩にて模写 つねきち


三崎神社の秋季例祭・神社縁日に奉納する

和紙灯籠の為に描いたものです。

つねきちにとっては初の写楽模写となります。


写楽は1794年5月から10ヶ月に渡り

145あまりの作品を描き

突如として姿を消した謎の絵師といわれています。

迫力の睨みをきかせたこの役者は

大谷鬼次という武家に頼まれ

四条河原で人を襲ってお金を奪う

江戸兵衛という役柄を演じています。

指が反り返るほど力をこめて

相手役を脅す江戸兵衛の手を

つねきちは薄めの線で丁寧に描きました。

着物の柄や鬼の紋にも

気をぬく事はありません。

和紙への滲みを抑える為に

何度も筆先をパレットではじき

ちょっと塗っては色にこだわっていました。

肌の色から白粉の質感が伝わります。

気迫の篭った初めての写楽になりました。

先に仕上がった浪浦とこの絵を

つねきちは一週間で仕上げました。


↑ 初の写楽模写の様子はこちらからご覧下さい!



↑ 和紙灯籠奉納の様子はこちらから!


模写絵師つね吉八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つね吉が描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つね吉流儀」をお楽しみください。

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