千束の池 袈裟懸松  ーせんぞくのいけ けさがけまつー

歌川広重名所江戸百景・冬の部より

千束の池 袈裟懸松

せんぞくのいけ けさがけまつ

水彩にて 模写絵師つねきち


現在の東京都大田区内にある洗足池(千束池)では

むかし日蓮上人が病気療養のため

山梨から茨城に向かう際

ここで休憩をし

松の木に袈裟をかけて

手足を洗ったと言われています。

日蓮上人はその後病状が悪化して

亡くなってしまいましたが

供養の為に、池上本願寺が建てられました。

現存する松の木は

今は三代目になるそうです。

また、この地には源頼朝も立ち寄っており

宿営の際ここに野性の立派な馬が現れたので

これを捕まえ戦に連れて行ったところ

たいそう活躍をしたそうです。

池のほとりや茶店に立ち寄る人々が

つねきちワールド独特の

優しさと、温かみをもたらし

この土地の良さを感じさせてくれます。

そして勝海舟もここに立ち寄り

休憩をしたことがあり

よほど気に入ったのでしょうか。

邸宅を建て晩年を過ごしたそうです。

それだけ落ち着くような、ほっとする場所だったのでしょう。

洗足池公園となった現在も

都心から少し離れた郊外の場所として

空気が澄み、特別感のある空間が

たくさんの人々の心を

釘付けにしているようです。

模写絵師つねきち八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つねきちが描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つねきち流儀」をお楽しみください。

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