尾州不二見原 ーびしゅうふじみはらー

BISHUFUJIMIHARA

This is called Fuji cooper in Nagoya.

One of the artisans are making the tub.

The tub is like a picture frame.

And appearance is beautiful to work.

「桶屋の富士」と呼ばれている有名な作品です。

 愛知県名古屋市内の不二見原は武家屋敷や遊郭で賑わっていたそうです。 

 そこで職人が大きな桶を削っている姿があります。 

 手にしているのは槍鉋(やりがんな)という道具で 今では宮大工しか使わないそうです。 

 桶を削るのは 板の反りや歪みを取る為です。  

大きな丸い桶の奥に 小さな三角の富士山が見えています。 

 名古屋から眺めていますので、本当に小さいですね。

 桶を額縁とすると 文句無しの美しい構図で、絵の中心に職人を置くことで 安定感を得ることができています。

丸い形の桶を太陽と見ることもできます。 太陽と富士なら無敵の組み合わせ。

 朝もやだそうですが、つねきちは情熱の色に仕上げました。

生き生きと仕事に精を出す、職人の情熱の色なのです。

 北斎は他にも働く人々の姿を描いていますが 夢中で打ち込める、生き甲斐が見えてきます。

この左下にあるロープのような物は たが(箍) といって、桶を固定する為の物で 竹などを割いて編んだそうです。 箍がゆるむ、はずれる、と言いますが 緊張が緩んだり気持ちが緩むと 桶のようにバラバラになってしまいますよね。

箍を締める人の気合が大事なわけです。

つねきちが仕上げたのは 鮮やかなトリコロール・カラーで 丸い額縁の中の富士山とは 西洋風な感じがします。 

 今年のW杯優勝にちなんで描いたのでしょうか(2018年8月現在)

 地面の緑も綺麗なフィールド・カラーですね。 選手たちの名場面を思い出します。

 働く姿は人生の見せ場。 きっちりとやり遂げたいものです。 

 本日もご覧いただき、ありがとうございました。


模写絵師つね吉八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つね吉が描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つね吉流儀」をお楽しみください。

0コメント

  • 1000 / 1000