オーヴェルの教会

フィンセント・ファン・ゴッホ「オーヴェルの教会」1890年

模写絵師つねきち油彩にて模写 2023年


オーヴェルはパリから30キロほど北西にある場所で

ゴッホが亡くなる前の数ヶ月を過ごした街。

その前までフランスのアルルで

療養生活を送っていたゴッホでしたが

周囲からのすすめもあり

医師ガシェのいるこの土地に、移り住むことになりました。

医師ガシェについては

過去に、つねきちも模写をしています。

ゴッホ作「医師ガシェの肖像」を

つねきちが油彩模写したもの

精神科医でありながら、自らも精神を病んでいたガシェは

ゴッホと非常にうまが合い

ゴッホもオーヴェルでの生活が気に入って

滞在中の10週間の間に100点もの絵を描いた

と言われています。

そのうちの一つが「オーヴェルの教会」です。

牧師を目指したこともあるゴッホが

由緒あるこの古い教会を描いたあと

彼の妹ヴィルヘルミナに宛てて

絵についての手紙を書きました。

「シンプルな深い青色、純粋なコバルト色の空を背景に、

建物が紫色に見える。

ステンドグラスの窓は群青色のしみのように見え、

屋根は紫色と部分的にオレンジ色をしている。

手前には緑の植物が咲き乱れ、

砂には太陽の光のピンク色の流れがある。

これはヌエネンで描いた古い塔と墓地の絵とほとんど同じだが、

今の絵の方がより表情豊かで、

より豪華な色彩になっているのだろう」

何か、ドラマのクライマックスを

感じさせるような雰囲気です。

重厚ともいえるほどの、絵に対するゴッホの想いを

つねきちの無垢な筆が

淡々と綴りました。

色とりどり

さまざまに塗り

柔らかな描線で封じ込める。

描いている時はまるで別人の、つねきち。

この絵は1年以上かけて仕上げました。

つねきちの、絵に対する情熱と

生き抜くエネルギーを感じて下さい。

模写絵師つねきち八卦鏡

知的障害を乗り越え描く、無垢な魂の筆使い。 つねきちが描く色合いは、渋みが主流の浮世絵とはちょっと違っています。 彼の目には江戸時代の景色がそのまま映っているからです。 そんな独特の「つねきち流儀」をお楽しみください。

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