クロード・モネの睡蓮
クロード・モネ 睡蓮
油彩にて 模写絵師つねきち
昨年行われたつねきち個展で
「次はモネを」というリクエストを多く頂きました。
輪郭をはっきりさせるのが
つねきちの特性ですので、
モネは難しいかなあ。。。と思っていましたが
今年の8月ごろ
つねきちなりに完成させる事ができました。
クロード・モネは
今から120年ほど前に
印象派を代表するフランスの画家として
活躍した人です。
40歳を過ぎた頃、パリを離れ
近郊にあるセーヌ川沿いに住み
年月をかけて
花の庭と、睡蓮の池を整えました。
そして60歳を過ぎた頃から
さまざまな睡蓮の風景を描き
現代に至るまで
多くの人々の目を釘付けにしています。
モネは日本の大ファンで
浮世絵の模写もしていました。
「日本人のまれにみる趣味の良さは
いつも私を魅了してきた。
影によって存在を
断片によって全体を
暗示するその美学に、私は共感を覚える」
と話し、
そのとおり彼の睡蓮のキャンバスには
岸の風景がなく
水面に映り込む影や断片で
そこに描かれていない部分まで
想像させるものでした。
後年モネは白内障を煩い
一時、描く事を断念していましたが
治療を繰り返し
70歳を過ぎてからまた絵を再開、
80歳を過ぎるまで
キャンバスに向かい続けたそうです。
つねきちの油彩の中にある睡蓮は
もやの中ですっきりとした色合いを見せ
柔らかに艶めくこの池を
カラフルで端麗に仕上げています。
ざわめく時代で
ほんの少しの隙間にも
善悪の区別をつけようとする人々に
ほのかでぼんやりと過ごす時を
教えてくれるような作品です。
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